ニュースを見ていて、これはどうなのだろうかという部分があり、ちょっと話を知りあいに話を聞いてみました。
その方は東芝に7年間派遣で働いていたということなのですが。
今回の件でかなり考える部分があるそうです。
東芝で従事していた方の話
私は埼玉県の深谷市にある東芝に7年間派遣で従事してました。
今このような形で話題になってしまっているのは非常に悲しいと思っています。
自分が携わっていたのは、半導体でも液晶機器の製造と検査に携わってました。
当時から中国に生産拠点を移す事もあり、多くは非正規雇用者が多数いました。
冬場になると解雇が始まるので、みな契約時にはひやひやしてたものです。
非正規ならまだしも、正規雇用も形を変えた契約社員になり、賞与もなく退職金を一時金として受け取りこの雇用形態になって行ってます。
今回原発関連で問題となって会社が大変な事になってますが、こうした家電系の生産は東芝のみならず他のメーカーも苦労しているのが当時から感じてました。
下がる価格
液晶で言えば、当時30万円していたものがあっという間に10分の1になってしまいました。
この価格の下がる速度が極めて速いです。
こうした価格の下落はもはやメーカーは対応できないんでしょう。
液晶機器はレジストという印刷があるので液晶も半導体の部類に入る筈です。
液晶にはアレイとセルという具合に分かれておりこれを圧縮させて、液晶を注入する事で液晶画面をバックライトで照らし映すと見えるのです。
こうした設備には莫大なお金がかかるんです。
クリーンルームにはレベルがあるので、手術室と変わらないような部屋も前の工程にはありました。
我々はかなり後ろの方なのでそれでもそれなりに設備にはお金がかかっている筈です。
シャープが買収されちゃいましたけど、むしろ東芝がそうした影響を受けないほうが不思議です。
価格競争で日本は、人件費による抑制効果にももはや限界が来ていると思います。
シャープが買収された際、私はもはや日本の技術流出は避けられない時代に入ったと認識してます。
今後はどうなる?
どうでしたか?
この話を聞いた時に僕はかなり恐ろしいなと感じました。
日本の終身雇用制度などは海外では今では「ありえない」という部分ですよね。
正直目を瞑りたくなるような事実ですが、大企業でさえも現在は早期退職を求めるような時代ですよね。
大企業に勤めている人には怒られるのかもしれないですが「大企業絶対神話」のようなものに縛られていてはいけないのかもしれませんね。