身近なところにいる怖い虫、といえば人によっても色々かもしれませんが、一番は人を噛んだり刺したりといった攻撃をしてくる虫かと思います。
その中でも今回はスズメバチを取り上げたいと思います。
スズメバチというと、山や自然の多いのどかな場所に巣を作るイメージがあります。
風船のような丸い大きな巣はテレビやネットでしか見たことがない、という方も多いのではないでしょうか?
ところがここ最近、町なかでもスズメバチが異常発生し、9月に入ってから全国各地でも被害が続出しているようです。
元々ハチによる被害は、通常夏から秋にかけての、ハチが巣を守るため外部の刺激から敏感になる繁殖期に多いそうです。
私としては春にえさを求めて飛び回っているハチに偶然刺されるという印象が強いので驚きました。
夏休みであったり秋の行楽シーズンであったりと人も出歩く時期なので不安が募ります。
特に今年の秋は、夏の悪天候も影響して、キイロスズメバチという種類のスズメバチの大量発生が懸念されています。
キイロスズメバチは、居住環境に対する適応力が高く、生ごみや空き缶に残った液体がえさになったことで都市部にも進出し、”都市型スズメバチ”と呼ばれています。
攻撃方法は毒針のみならず、針の先端から毒を放出するという恐ろしいもの。
天井裏などの狭い空間、軒下や樹木などの開けた場所など様々な場所に巣を作るため、駆除をするのも非常にやっかいという怖い面もあります。
このように怖い話ばかり聞いてしまうといざ遭遇した時に軽くパニックになってしまいそうですが、事前に心構えが少しでもあれば随分気持ちが違います。
まずハチを見た時に絶対してはいけないのは、払うように手を動かしハチを刺激してしまうことです。
びっくりすると思わずやってしまいそうですが、目が良く動くものを追いかけるハチにとっては攻撃を誘うことに繋がるので一番気をつけたいところです。
次に巣を見つけた場合ですが、専門家に見てもらうのが安全で安心です。市区町村の自治体に相談すれば巣の撤去をしてくれたり専門の業者を紹介してくれるので利用しましょう。
あと見落としがちなのは巣を撤去したあとで、戻ってきた働きバチが怒って攻撃してくることもあるので、飛んできたハチをじっと見たり、殺虫スプレーを噴射したりと刺激しないことです。
なにはともあれまずは刺激しないこと、が大事なのですね。
実は町なかにある私の家の軒下にも一度、スズメバチが巣を作ろうと土台を作っていたことがあり、日々巣が大きくなっていく恐怖感にかられ自分で市販のハチ用殺虫スプレーをまいて必死に対処したことがあります。
夜だったこととすぐに室内に逃げ込める場所だったのが幸いしていただけで、無事だったのは本当に運が良かったのだと思います。
今思い返してみるとぞっとしますね。
11月頃までは引き続き警戒が必要、とのことですので、特に被害に合いやすい動き回る小さなお子さんなどは十分注意してあげてください。